エルマン（大洋無線工業）の真空管ラジオから、「HS-73」です。
発売は昭和29年頃、キャビネットの材質はベークライト(フェノール樹脂)、AM専用のラジオで、手元でラジオの操作ができるリモートコントロールスイッチ付の高級ラジオでした。
使用真空管は(6BE6-6BD6-6AV6-6AR5-5MK9-6E5マジックアイ)ですが、残念なことにマジックアイがほとんど光っておりません。
今回のラジオは、かなり以前にオクで見つけた格安のジャンク品なのですが、あまりの悲惨な状態wに嫌気がさしてしまい、箱のまま納戸の片隅に積んだままとなっておりました。
電源が入らないと云う超ボロボロのラジオだったのですが、肝心の電源トランスが断線しており、さらに、出力トランスも導通がなく、アンテナコイルはほぐれて切れまくってますし、発振コイルも導通無し、真空管のウェハーソケットが２ケ所も破損、電解コンデンサーはカラっぽでＩＦＴも一次側で反応なしとw
どう考えても、悪い部分を少しづつ直していくよりも、一旦バラバラにして中古良品で再組立を行っていった方が、シャーシの錆び落としもできるし、精神的にも健全な感じでありますよねーw
そんなわけで、シャーシー上からすべてのパーツを撤去、一旦裸の状態にして錆びを落としてやり、後はジャンクボックスボックスから発掘した、中古良品をちまちまと組み込んで再組立となりました。
使えそうな抵抗類は再使用してコンデンサーは新品に、ブロックコンデンサーはビクターの中古良品に交換、電源トランスだけは手持ちがありませんでしたので、ちょうど良いサイズのものをオクで調達、耐熱カラービニール絶縁電線を使ってすべての配線を引き直してやりました。
普通、この手のラジオのレストアは二日もあれば十分なのですが、今回ばかりは直す処が多くて、結局、満足の行く仕上がりまで三週間程度かかってしまいますた。
ちなみに、整流管を(6X4真空管)だと思い込んで再組立て・配線をしてしまいましてw、結局、使用真空管は(6BE6-6BA6-6AV6-6AR5-6X4-6E5マジックアイ)となってしまいますたw
（´～｀ヾ） ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…