トップに立つリーダーとして、 嵐 のメンバーである 大野智 は、この度グループ結成から26周年を迎えたことを祝し、特別なトーストを挙げました。彼はマイクを手に、会場とオンラインのファンに向けて力強く「ハッピー26周年!」と叫び、その瞬間は一体感にあふれたものとなりました。この模様は、SNS上でも瞬く間に広がり、ファンたちの熱量が文字通り“トレンド”を席巻しました。
特に、ライブ配信に合わせて投稿された「#生配信だヨ嵐会2025」というハッシュタグが、かつてない勢いで拡散され、X(旧・Twitter)では一時 “トレンド1位” に輝きました。加えて、「嵐 ライブ配信」「オノくん」などのキーワードも高順位に浮上し、ネット上はまさにファンクラブ会員を中心としたコメントで溢れました。配信を視聴していたファンたちは、チャット欄やコメント欄で歓声や感謝の言葉を交わし、メンバーと同じ時間を共有しているという実感を強く抱いていたようです。
配信の終盤、嵐のリーダーとしての立ち位置から大野智は、自らの言葉でファンに想いを伝えました。「個人的な話をすると、この4年半ほど、自分というものを“自由に”生きてきた時間があったように思います」と語り始めました。そして、続けてこう述べました。「このまま終われないと思ったので、皆さんと久しぶりにもう一度話をしました。4年半ぶりですよね。で、今こうしてここに立たせていただいています」。この一言には、再びステージに戻り、ファンと直接言葉を交わすことの重みと喜びがにじんでいました。
さらに彼は、「これからも、こういう機会をもっとたくさん作っていきたいと思っています。徐々に、皆さんにもっともっと楽しんでもらえるようなことを考えていきますので、どうぞご期待ください」と宣言しました。このコメントは、嵐が今後どのようにファンとの関係を築き、どのようなアプローチで活動を展開していくかという彼らの意思を端的に示すものと言えるでしょう。
実は、今年5月にファンクラブ会員向けに配信されたビデオにおいて、嵐は「次の春に全国ツアーをもって活動を終了する」という重大な発表を行っていました。約一年半前、五人そろっての活動再開も検討されたという経緯があったものの、結果として再集結を果たした後、「ファンの皆さんに直接感謝の気持ちを伝え、『この目でパフォーマンスを見てほしい』という想いを実現するために、五人組としての活動を終えることを決定しました」と説明されていました。大野智はそのビデオにおいて、2020年大晦日から1,587日ぶりに姿を見せ、経緯と決断の背景を語っていることも話題となりました。
その流れを受け、先月19日にはデビュー記念日を祝してライブ配信を実施することが発表されました。そして、当日である11月3日、嵐の公式Instagramアカウントには「本日、11月3日は嵐のデビュー記念日です。いつも応援ありがとうございます」との投稿がなされ、午後3時時点で8,000件を超えるファンからのコメントが寄せられていました。このように、彼らの歩みとファンとの絆は、形あるもの・形ないもの、その両方を通じて長年にわたり育まれてきたものであることが、改めて浮き彫りになりました。
今回の26周年という節目は、単なる数字の記念日ではなく、嵐とそのファンが共に歩んできた『時間』と『信頼』の象徴とも言える瞬間でした。大野智が掲げた「もっと機会を作りたい」「もっと楽しませたい」という言葉には、過去の活動で得た経験と、今後への期待が凝縮されています。彼自身が「自由に生きてきた4年半」を振り返ったという発言は、嵐としての活動だけでなく、一人の人間としての時間と成長をも示唆しており、それが裾野広いファンの心に深く響いたのではないでしょうか。
ファンの側から見れば、配信中のトーストやコメントの数々は、まさに“リアルタイムで参加している一体感”そのものでした。デジタルとリアルが交錯する今、このようなライブ配信を通じてメンバーとファンの距離が一気に近づく瞬間は、今後のアイドル・アーティストのあり方を考えるうえでも示唆に富んでいます。嵐が選んだ「五人での活動終了」という選択肢も、ただの“終わり”ではなく、未来への扉を開くためのひとつのステップだと捉えられるでしょう。
また、これまでの活動期間において、COVID-19パンデミックによる影響で観客を直接前に立って歌い踊る機会が制限された時期があったことも、今回の決定の背景にありました。「直接心からの感謝を伝えたい」「ライブでパフォーマンスを見せたい」という発想には、そうした“制約された時間”への反省と、それを超えるための思いが込められています。だからこそ今回の発言には、“ファンとともに過ごす”という意思が明瞭に見えたのです。
このように、26周年を迎えた嵐は、過去の栄光と現在のあり方、そして未来への展望を同時に語る場面を作りました。大野智がマイクを握って叫んだ「ハッピー26周年!」は、彼らがこれまで築き上げてきた道のりへの祝福であり、ファンに対する感謝の言葉でもありました。そして、間髪入れずに語られた「これからもっと楽しませる」という宣言は、むしろ“終わり”ではなく“新たな関係性の始まり”を予感させるものでした。
数字としての26周年はもちろん重要ですが、それよりも重要なのは、その数字の裏にある“継続”の力、そして“絆”の強さです。嵐とファンは、ただ“好き”“応援”という言葉だけでは捉えきれないほどに深い結びつきを共有しており、今回の配信や発言ひとつひとつが、その絆をさらに確かなものにしました。
今後、嵐がどのような活動を展開するかはまだ明らかではありません。しかしながら、大野智が示した「機会を作る」という方向性、ファンに対して「楽しませたい」「もっと」を語った意思がある限り、彼らの“物語”は終わらず、むしろ次の段階へと続いていくのだと感じさせられます。ファンもまた、その一部として共に歩んでいく準備を始めていることでしょう。
改めて、嵐の26周年を祝して――この特別な節目には、彼らとファンが紡いできた数えきれない瞬間が凝縮されており、そしてこれから訪れる数えきれない未来への“予感”もまた、静かに、しかし確かにそこにあります。彼らのリーダー大野智が掲げた言葉のように、これからの“楽しみ”を心に抱きつつ、ファンもまたその一瞬一瞬を大切に、共に歩みを刻んでいきたいものです。





