今年の1月8日から、ダウンタウン・松本人志(61)は自身に関する女性問題を報じた『週刊文春』の発行元・文藝春秋との裁判に集中するために芸能活動を休止している。そして11月11日には第2回弁論準備手続きが開催されることが明らかになった。
「第2回弁論準備手続きは8月に行なわれる予定が、異例の延期となっていました。その要因は、水面下での両者の話し合いが行なわれるようになったからと言われていましたが、第2回弁論準備手続きの日程が再度設定されたということは、再び松本さんサイドと文春サイドがやり合う展開になることが予想されますね。
11月11日を迎えてしまえば、年内の復帰は絶望的となるでしょうし、今後も裁判が継続されるとなれば、復帰はいよいよ見えない。そうでなくても、ほぼ1年間テレビから姿を消しているわけで、以前に比べると方々への影響力が薄れているところはありますよね。
たとえば、2020年末を最後に放送されていませんが、日本テレビ系の大晦日特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない』シリーズは、これまで不祥事タレントの“禊”番組として機能していました。そういった役割も、いまは松本さんに期待できませんよね」(ワイドショー関係者)
『笑ってはいけない』では、17年、同年に“アパ不倫”が報じられた俳優・袴田吉彦(51)が「不倫仮面」として登場。ゲスの極み乙女。の川谷絵音(35)との不倫騒動(16年1月)で転落したベッキー(40)は18年に出演し、タイキックを食らった。その他にも多くの不祥事タレントが登場し、禊の場として大きな役割を果たしているところがあった。前述の袴田は雑誌のインタビューで「ダウンタウンさんには、感謝しかありません」と本音を語っている。
芸能プロ関係者は、
「そんな『笑ってはいけない』の放送がなくなり、松本さんは活動を休止……。それと入れ代わるようにして、ここ数年“不祥事タレント再生工場”とも言えそうなポジションを担う3者が、存在感を増していますよね」
と言い、こう続ける。
「お笑いコンビのくりぃむしちゅーと千鳥、そして元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行氏(48)。不祥事タレントが彼らの番組に出ることで、しっかりと笑われ、なんとなく世間にも許されて復活する――そんな流れが、できつつありますよね。
くりぃむしちゅーでは特に、有田哲平さん(53)が自身の番組『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)に不祥事タレントを積極的に起用することで、地上波で不祥事タレントが輝ける場所を作っているといえそうです」
『脱力タイムズ』は、18年8月放送回ではベッキーを出演させ不倫騒動を徹底的にネタにしたほか、最近の出来事では23年末にアンジャッシュ・渡部建(52、20年6月に多目的トイレ不倫が報道)を、顔と名前は徹頭徹尾隠すという奥の手で、“全国放送復帰”させている。