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「テレビが生んだスター」が テレビにトドメを刺す皮肉
「月額いくらなんだろう、1000円くらいだったら全然払うな」
「サブスクってことは“ごっつええ感じ”とか”働くおっさん劇場”とか昔の番組も配信するのかな」
【画像】松本人志さんの“罪”を考察したブログに反響広がる「ぐうの音も出ない」「完璧すぎる論破」
7月1日にスタート予定の「ダウンタウンチャンネル(仮)」についてさまざまな声が上がっている。
現時点で明らかになっているのは、これはネトフリなどと同じく「定額制のサブスクリプション」ということ。松本人志さんと浜田雅功さんというコンビによるコンテンツの配信だけではなく、利用者も参加できるライブ配信なども予定されている。
報道によれば、吉本興業はコンテンツを海外販売するなどのビジネス展開を想定し、国内外から制作資金の出資を受けるため、昨年12月には資金調達用のファンドを設立しているという。
確かに松本さんは芸人以外にも「ドキュメンタル」や「笑ってはいけないシリーズ」「IPPONグランプリ」などコンテンツの企画・プロデューサーという顔もあり、「ドキュメンタル」のフォーマットは世界各国に「輸出」されるなど世界的ヒットとなった。このような実績を踏まえれば、「ダウンタウンチャンネル(仮)」発のコンテンツも同様に「海外で売れる」という判断になるのは当然だろう。
そんな形で「ダウンタウンチャンネル(仮)」に対する人々の期待が膨らんでいく中で、この動きを遠巻きに眺めながら複雑な感情を抱いている業界がある。
テレビや新聞などのいわゆる「オールドメディア」だ。
ご存じのように近年、テレビや新聞は「オワコン」と世間の風当たりが強い。コンプラにがんじがらめでコンテンツがつまらない。ドラマやバラエティのキャスティングが大手芸能事務所への忖度で毎回同じ。「ネットやSNSはデマばかり」とディスるわりには、自分たちが扱う情報はあまりに偏っている……などなど、さまざまな批判を浴びて視聴者や読者にそっぽを向かれ、最近は「メインターゲット」だった高齢者からも見放されつつある。
そんな青息吐息のオールドメディアからすれば、「テレビが生んだスター」の象徴だったダウンタウンが自前でニューメディアを立ち上げるというだけでも心中穏やかではない。しかも、松本人志さんにいたってはテレビや新聞も「えー、我々は取材してませんが、文春の早刷りによりますと」という“コピペ報道”によって社会的に葬り去った人だ。
そんな「市民裁判でクロとされた芸能人」が中心となって新しい形でコンテンツを生み出し、それが商業的に成功してしまうようなことがあれば、オールドメディアの面子は丸潰れだ。テレビや新聞の読者・視聴者はもちろん、テレビ局や新聞社で働いている人たちもこう思う。
「ああ、私たちってオワコン、オワコンって言われていたけれど、いよいよ本格的にオワコンなんだな」
最近のフジテレビのアナウンサーのように、高い競争率を勝ち抜いて入社した若者がどんどん離職をする。あるいは二匹目のドジョウを狙って似たようなニューメディアが立ち上げられ、第一線で活躍していたディレクターなどもどんどんそちらに流出する。ちょっと前、「不適切にもほどがある!」を手掛けたプロデューサーの磯山晶さんがTBSを退職し、Netflixと契約を結んで話題になったが、そのような動きがさらに活発になる可能性がある。
つまり、「ダウンタウンチャンネル(仮)」はオールドメディアのオワコン化にトドメを刺してしまう可能性があるのだ。
● 「ダウンタウンチャンネル(仮)」は 松本人志が仕掛けるテレビへの復讐劇!?
「たかがお笑い芸人の定額サブスクサービスができるくらいで話を大袈裟にするな!」と不快になる人もいらっしゃるかもしれない。
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