福岡市を拠点とするアイドルグループ『HKT48』のスタッフらが刃物で襲われた事件です。殺人未遂の疑いで逮捕された男が「事件を起こして死のうと思った」と供述していることが新たに分かりました。
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帽子を後ろにかぶり笑顔でピースする男は、福岡県糸島市の無職・山口直也容疑者(30)です。
写真の時点は黒髪でしたが、16日に送検された時は金髪でした。
山口容疑者は14日、福岡市中央区の『みずほPayPayドーム福岡』で『HKT48』の運営会社の男性スタッフを包丁で刺し、殺害しようとした疑いで逮捕されました。
山口容疑者は「HKT48のメンバーを狙っていた」という趣旨の供述をしているということです。
さらに捜査関係者への取材で、山口容疑者は「生活が苦しく もともと30歳までに死のうと思っていた 死ぬなら事件を起こして 法の裁きを受けて死のうと思った」という趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。
山口容疑者は、どのような生活を送っていたのでしょうか?山口容疑者と『HKT48』のファンとして知り合った女性とのやりとりです。
■山口容疑者のLINE書き込み
「支払い方法クレジットのみやったけ!?」
■女性の返信
「そーよ」
■山口容疑者の書き込み
「クレジット持ってへんから 応募できんのよ」
女性はクレジットカードを持たない山口容疑者に代わり、イベントのチケットを購入しました。
しかし、女性が支払いを求めると。
■山口容疑者の書き込み
「今、残金ないけんお金あとでいい?」
「え、4395円ぐらいいいよだって!やったー!」
■女性の返信
「え?なんでそーなる?」「勝手に決めんでー」
さらに、女性が、山口容疑者と一緒に出かけた時には。
■山口容疑者の知人女性
「洋服を選んでほしいと言われたことがあって どこ行くの?と聞いたらGUと言われてGUに行きました 『これいいじゃない』と言ったら『高いな』と言われた」
山口容疑者の普段の生活は質素な印象だったといいます。
一方でファンクラブにも入っていた『HKT48』に対しては。
■山口容疑者の知人女性
「推し活に対しては お金を使う 『HKT48』のライブの時も うちわ買っていて同じ子のを3枚ぐらい持っていたりとか 何人ものうちわ買っていたりしていて」
また、LINEのやり取りでは。
■山口容疑者のLINE書き込み
「100回目の劇場公演」
山口容疑者は劇場公演に100回も足を運ぶなど『HKT48の”推し活”には、お金を惜しまず使っていたといいます。
警察によりますと、山口容疑者の自宅からは複数のアイドルグループのうちわと、写真集約300点が見つかったということです。
山口容疑者は犯行に使用したとみられるものを含む、包丁3本を事件の2日前に購入していて、警察は『HKT48』のメンバーを襲うため計画的に準備した可能性もあるとみて、動機などを調べを進めています。
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