最新ニュース – 競馬中継フジ系西日本16局 オークスレース途中にCM…視聴者怒り、放馬で発走遅れ誤算
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競馬の牝馬クラシック第2弾「第83回オークス」が行われた22日、西日本地域のフジ系列局の番組で、メインレースの真っ最中にCMが約2分間流れ、生中継が中断するハプニングが起きた。その影響で途中からゴールまで見られない“オークス難民”が続出。一方でフジテレビが制作した東日本地域の「みんなのKEIBA」は完全中継。何が“明暗”を分けたのか。
オークスは午後3時40分の発走予定だったが、サウンドビバーチェが放馬した影響で、同55分にゲートが開いた。15分の遅れは1984年のグレード制導入後ではJRAのG1で最長だった。
西日本地域の番組「競馬BEAT」では実況が「1000メートルの通過タイムは…」と言いかけたときに突然、元プロレスラーの長州力(70)出演のCMがスタート。約2分に計7本のCMが放送された。この間にレースは決着。午後3時59分ごろ、エンドロールの20秒間にスターズオンアースが優勝したシーンのVTRが流れ、次の番組に切り替わった。
「競馬BEAT」は東海、関西、九州地域など西日本の系列16局で放送。視聴者から「前代未聞」といった怒りや困惑の声が相次いだ。中には「中継が途切れたのに“キレてない”で有名な長州力が出てくるとは皮肉」との反応も。SNSには同時間帯に生中継していたNHK BS1を見ていて「事なきを得た」との書き込みもあった。
制作した東海テレビ関係者によると、放馬発生から番組終了までの約20分間に未消化分のCM枠が2分間残っており、これを差し込むタイミングを逸したことが原因という。「スタートを伝えられないということはできない」と判断。いつになるか分からなかった出走シーンを大切にした結果「ギリギリまで引っ張って、レース中にCMを入れざるを得なかった」と釈明した。
これに対し、フジテレビ制作の「みんなのKEIBA」は通常通り放送。関係者によると、こちらは放馬の前にすでに放送予定のCMを終えていた。「番組の進行具合やレース内容からCMのタイミングを考えている」という。「放馬は予想できなかったが、長年の競馬中継で培われた勘みたいなものがあったと思う」と語る。
東海テレビは「最初から最後までレースの放送をお伝えできなかったことをおわび申し上げます」とコメント。馬券を手に結果を楽しみにしていたファンも多かっただけに残念な放送になった。
《粗品も「なんじゃあれは!」》「競馬BEAT」を見ていたというお笑いコンビ「霜降り明星」の粗品(29)は番組終了後に自身のYouTubeチャンネルを更新し「急にCM入って、なんじゃあれは!」と声を荒らげた。「(自身の本命馬)ナミュールを応援してたら、急に長州力出てきた!」と困惑し「CM明けたら(レースが)終わってた」と苦言。悪態をつきつつ「CMは番組後半に固めますからね。しようがない」と理解を示す場面もあった。
【過去の中継ハプニング】
▼コスモドリーム 1988年の第49回オークスのゴールシーンで、フジテレビ「スーパー競馬」の堺正幸アナが優勝馬を「サンキョウセッツ」と違う馬名を連呼
▼平野歩夢 NHK総合で中継していた今年の北京五輪・スノーボード男子ハーフパイプ決勝で平野の滑走直前にサブチャンネル放送に切り替わり、金メダル獲得の瞬間を逃した視聴者が続出
▼阿部一二三 2020年、柔道男子66キロ級東京五輪代表決定戦で丸山城志郎と20分超の死闘。テレビ東京での放送時間を超え、中継打ち切り