シーザリオ 死す 19歳
オークス 優駿牝馬 アメリカンオークス
2005年のGI・オークスと米GI・アメリカンオークスを制したシーザリオが、子宮周囲の動脈断裂による出血性ショックのため、2月27日に北海道安平町のノーザンファームで死んだことが28日、JRAから発表された。19歳。現役時代に管理した角居勝彦調教師(56)=栗東=は、勇退を迎えるタイミングでの悲報に驚きを隠せなかった。
名牝にして名繁殖牝馬は、あまりにも早く駆け抜けた。シーザリオが、子宮周囲の動脈断裂による出血性ショックで27日に急死。突然の悲報に、管理した角居調教師も驚きを隠せなかった。
「『エッ!?』と思いましたね。俺の引退に合わせて死んでしまうのかと…。調教師業を支えてくれた馬ですし、いい馬をたくさん産んでくれました」
定年まで14年を残して勇退。角居調教師が28日に最後の出走を迎えるタイミングで、厩舎を支えた功労馬が旅立った。
2004年にデビューし、桜花賞はアタマ差の2着。うっぷんを晴らすように、オークスでは絶望的な位置から怒涛の末脚で突き抜けた。次戦はアメリカンオークス。初の海外遠征ながら、2着を4馬身突き放し、日本調教馬では初となる米GI制覇を成し遂げた。
主戦の福永騎手は「『この馬となら世界中、どこにいっても勝負できる』と思わせてくれました。母としても結果を出していて、もっともっと活躍できたので残念でなりません」と感謝しつつ、別れを惜しんだ。
通算6戦5勝ながら、繁殖牝馬としても優れた“成績”を残した。GI2勝(菊花賞、ジャパンC)のエピファネイア、朝日杯FS勝ちのリオンディーズ、ホープフルS&皐月賞勝ちのサートゥルナーリアと3頭の種牡馬をはじめ、優秀な子どもを産んだ。福永騎手も「“シーザリオファミリー”が構築されていますからね。残された子どもたちと、よりシーザリオの名を高められるように頑張っていきたいです」と決意新た。この世を去っても、その血脈は受け継がれていく。
◆シーザリオを生産したノーザンファームの吉田勝己代表「突然のことでただただ驚き、胸を締めつけられる思いです。3頭の種牡馬を産んだ彼女には感謝の言葉しかありません。牧場の礎を築いてくれたシーザリオが亡くなったことは誠に残念でなりませんが、今は安らかに眠ってほしい思いでいっぱいです」
■シーザリオ 父スペシャルウィーク、母キロフプリミエール、母の父サドラーズウェルズ。2002年産、青毛。現役時は栗東・角居厩舎所属。馬主は(有)キャロットファーム。戦績は6戦5勝(うち海外1戦1勝)。総獲得賞金は2億7443万3400円(海外含む)。重賞は2005年のGIII・フラワーC、GI・オークス、米GI・アメリカンオークスの3勝。
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