スマートフォンを不適切に使用したとして騎乗停止の処分を受けていた藤田菜七子騎手についてJRA=日本中央競馬会は、11日付で藤田騎手の騎手免許をで取り消し、現役引退を発表しました。
藤田騎手は去年4月ごろまで、JRAが禁止しているレース開催中の調整ルーム居室内にスマートフォンを持ち込んで通信を複数回行ったことがわかり、10日、騎乗停止の処分を受けました。
JRAによりますと藤田騎手は10日引退を届け出ていて、11日付で騎手免許を取り消し、現役を引退したと発表しました。
27歳の藤田騎手は2016年にJRAで16年ぶりに誕生した女性騎手で、2019年には日本人の女性騎手として初めてJRAの重賞を勝利するなど通算166勝をあげました。
JRAでは今月7日、いずれも20代の永野猛蔵騎手と小林勝太騎手が調整ルームでスマートフォンを使用したとして騎乗停止の処分にしたほか、去年5月には女性騎手5人を含む若手騎手6人を30日間の騎乗停止の処分にするなど若手騎手の間でスマートフォンの不適切な使用が相次いでいます。