↓で歌詞考察してます。
いつもご視聴ありがとうございます。
チャンネル登録・高評価・コメントしてもらえると、動画制作の励みになります!
金やんの相棒のしんちゃんです。
さて、今回は歌詞について考察してみようと思います。
「Shooting star」というタイトルが示すように「流れ星」がテーマとなったこの楽曲にはどのような意味が込められているのでしょうか。
1A
[ いつか夢見た世界
寒さに震えて
確かな温もりを知った ]
「いつか」とあることから、それは過去のある時点で抱いた夢や希望という明るい未来像であることがわかります。
「寒さ」とは、単に物理的な冷たさではなく、人生の厳しさや孤独、試練を指していると考えられます。
現実はそう甘くはなく、思い描いたようにはいかないというギャップの中で、厳しい現実に直面し、打ちひしがれる状態の描写です。
そして、「温もり」は、単なる物理的な暖かさではなく、人とのつながりや、愛、支え合うことの尊さを指していると考えられます。
すなわち「本当に大切なもの」を見つけたのです。
[ 哀しくてやるせない
誰かは嘲笑った
この時代は時々クールだね ]
頭のフレーズの感情は、単なる挫折ではなく、「理不尽さ」による絶望に近いものです。
「夢を持つこと」が常に美しいものではなく、時には苦しく、報われないこともあるという現実が突きつけられています。
特に、日本の社会では「現実主義」や「同調圧力」が強く、夢を持つこと自体が嘲笑の対象になることもあります。
「誰か」とあることで、これは特定の個人ではなく、社会全体の価値観や風潮を指している可能性が高い。
そして次に「クール」というフレーズは、二重の意味を持っているように感じます。
まず「クール」の「冷たい」という意味合い。夢を追う者を笑う社会や努力が報われない理不尽な現実、成功した者だけが評価される風潮など、現代社会の冷酷さに対する、皮肉的な表現として機能しています。
その裏には「本当はとても苦しい」「生きづらい時代だ」という意味も込められている。
しかし、「クール」はもう一つ、「格好いい」「洗練されている」という意味も持ちます。
つまり、この時代がすべて悪いわけではないし、受け入れ方によっては「クール」に生きられるという前向きなニュアンスも含まれているかもしれません。
1B
[ 流れ星 願うだけじゃ
悲しみは消えない ]
「流れ星」という言葉は、一般的に「願いを叶える象徴」として知られています。しかしここでは、「願うだけじゃ」という表現が重要。
つまり、「願いを持つこと自体は悪くないが、それだけでは意味がない」ということを伝えている。
ここで言いたいのは、「現実の辛さや、悲しみ、苦しみを消すためには、願うだけでなく何か行動を起こす必要がある」ということでしょう。
「夢や願い」というものも、ただ願うだけでは一瞬で消えてしまう儚いものにすぎないという暗示が込められているようにも感じます。
1サビ
[ 叶わぬ理想 嘆いてないで
大切なモノを愛したい
酸いも甘いも きっとドラマに必要な Flavor
ただ過ぎていく景色でさえも
あなたとならば美しい
今を駆け抜けて “Shooting star!” ]
「叶わぬ理想」とは、最初に夢見た世界のことを指しています。
夢を追い求めたけれど、すべてが思い通りにはいかず、理想と現実の間にある大きなギャップに直面して、悲しみ、苦しんできた。
しかし、それを 「嘆いてないで」 と自分に言い聞かせています。
嘆き続けても何も変わらない。手の届かない「理想」や「失ったもの」ではなく、「今そばにあるもの」を大切にするという考え方が示されています。
・家族やパートナー、大切な人との絆
・今ある自分の人生や日常
・これまで積み重ねてきた経験
大きな夢や理想が叶わなかったとしても、このようなそれぞれの「大切なもの」を愛することで、人生は豊かになる。
そんな「現実の中での幸せの見つけ方」を示唆しているのです。
そして、苦しいこと(酸い)と楽しいこと(甘い)が、「Flavor(人生の味わい)」はという比喩表現。
その両方があるからこそ、人生は「ドラマ」になるのだ、という考え方です。
このフレーズは、単に「前向きになれ」と言うことではなく、人生の辛い部分をも受け入れ、それすらも楽しもうとする強さが感じられます。
「ただ過ぎていく景色」とは、何気ない日常を指しています。
多くの人は、もっと特別なものを手に入れたい、もっと刺激的な人生を送りたい、何かすごいことを成し遂げたいと考えがちですが、それとは対照的に、ここでは 「何気ない日常の美しさ」が語られています。
その景色が「あなたとならば美しい」と続くことで、「誰と生きるか」が人生の幸福を決めるというメッセージが浮かび上がります。
特別なことがなくても大切な人と一緒なら美しく感じ、何気ない時間こそが本当の幸せと思える。
そしてサビの締めフレーズは、楽曲のテーマの核とも言える部分です。
「今を駆け抜けて」というフレーズには、過去の後悔に囚われず、未来を不安に思うのではなく、「今」この瞬間を全力で生きることの大切さが表現されています。
「Shooting star(流れ星)」は、一瞬の輝きを放って消えていく存在。
つまり、人生は短いけれど、その中で自分なりに輝けばいい。
たとえ夢がすべて叶わなくても、一瞬でも熱く生きれば価値がある。
というメッセージが込められていると捉えられます。
2A
[ ただ自分を愛せない
そんな日もあって
あなたの温もりを知った ]
誰もが経験するような、自己否定の感情がストレートに表現されています。
人は完璧ではなく、誰しもが「自分を愛せない日」を経験する ということを、まるでそっと寄り添うように描いています。
しかし、そんな自分を愛せない日があっても、「あなたの温もり」によって救われた。
これは、1番の 「寒さに震えて 確かな温もりを知った」 と呼応しており、「孤独の中で感じた温もり」が、ここでは「支えの存在」として確信に変わっています。
寒さ(孤独)と温もり(愛)の対比が、ここでより明確になっています。
[ 魔法なんてあり得ない
誰かが嘲笑った
でもそれは少しだけ嘘だね ]
「すべてがうまくいく奇跡なんてない」
「一瞬で幸せになる魔法なんて、存在しない」
「願うだけで人生が変わることはない」
という現実的な視点が込められています。
これは、1番の 「この時代は時々クールだね」 にも通じる部分があります。
つまり、現実は厳しく、都合よく魔法のような救いは存在しない。
そして世の中では、夢や希望を語ること自体が時に笑われるもので、社会の冷たさや、人の残酷さが表れています。
しかし、ここでのポイントは「嘲笑われたこと」ではなく、次の一行にあります。
「魔法なんてあり得ない」と言いながら、それが完全な真実ではないことを示唆しています。
魔法のようにすべてがうまくいくことはないかもしれないけれど、人とのつながりや、愛の力は、まるで魔法のように心を救うことがある。
誰かの言葉に救われる瞬間があること、大切な人の存在によって前を向けること、夢や信念が心を支えてくれること。
つまり、「現実的な魔法」のことを指しているのではないでしょうか。
「あり得ない」と言いつつも、「でも、それは嘘かもしれない」と語ることで、希望の余地 を残しているのです。
2B
[ 手を少し離すくらいじゃ
この愛は冷えない ]
「手を少し離す」という表現には、二つの解釈が考えられます。
① 物理的な距離
遠距離になっても関係は変わらない。
一時的に会えなくなったとしても、心はつながっている。
② 心理的な距離
一時的に気持ちがすれ違っても、関係は崩れない。
喧嘩や衝突があっても、すぐに壊れるようなものではない。
人間関係には、必ず波があります。
しかし、「少し距離ができたくらいで壊れるような関係ではない」と、自信を持っているのがポイントです。
「愛が冷えない」という表現は、1番の「寒さに震えて」 との対比になっていて、その時とは愛や絆に対する考え方が変わってきているのが分かります。
最初は「孤独に震えていた」のに、今では「少し離れても愛の温かさを信じている」のです。
2サビ
[ 嫌いな事を嫌うよりも 大切な人を愛したい
耐え難い日も 全部僕らの重要なファクター
この激しい嵐でさえも
あなたとならば愛おしい
歓びを唄え”Shooting star” ]
人は、「これが嫌い」「あれは受け入れられない」「あの人が許せない」と、どうしても嫌悪や不満に意識を向けがちです。
しかし、ここではそれを超えて、「愛するものに意識を向ける」 ことの大切さが歌われています。
嫌いなことに囚われて生きるのか?
それとも、大切な人を愛することにエネルギーを使うのか?
「自分はどちらを選ぶだろう?」と問いかけているのです。
「ファクター」とは、「要素」「成分」 という意味。普通、「耐え難い日」 というのは、できれば避けたいもの。
しかし、「それすらも人生にとって不可欠な要素」 と受け入れる姿勢を示しています。
「現実の厳しさ」を乗り越えたからこそネガティブな経験すらポジティブに捉える という成長が表れています。
「激しい嵐」という表現は、人生における困難や試練 を象徴しています。これらの困難は、一人では乗り越えられないこともある。
しかし、「あなた」と一緒ならば、たとえ嵐の中でも、それが愛おしく思える というのです。
これは、「苦しみをただ耐える」のではなく、それすらも愛の一部として受け入れる という姿勢を示し、「誰かを愛し、支え合うことの大切さ」 を強く伝えています。
「唄う(うたう)」という表現は、単に喜ぶだけでなく、その歓びを表現すること を意味しています。
現実の厳しさ、孤独や苦しみ乗り越えた結果、人生の歓びを全力で讃え、愛するものにエネルギーを注ぐことが大切というメッセージを感じます。
C
[ この夜空よりも綺麗な場所へゆこう ]
「夜空」は、一般的に美しく、幻想的なイメージを持つ言葉ですが、同時に「暗闇」「孤独」「未知」を象徴することもあります。
つまり、これまでの人生(過去)、悩みや迷いのある現状、乗り越えてきた試練の世界を表している。
「この夜空よりも綺麗な場所」とは、「新しい可能性に満ちた世界」「愛と希望が輝く場所」と解釈できます。
そして、「ゆこう」という表現は、柔らかく、優しい響きがある誰かと一緒に進むニュアンスが強い言葉です。
「あなたと一緒に、まだ見ぬ世界へ向かう」 という、単なる「憧れ」ではなく、「実際に向かっていく」という意思表明でもあります。
ラスサビ
[ 駆け抜けて You are the “Shooting star”
輝いて You are the “Shooting star” ]
1番のサビが繰り返された後に、続くフレーズ。
このフレーズは、これまでの歌詞の流れを大きく変える重要なポイントです。
ここで初めて、「You = あなたが流れ星だ」 と歌われています。
あなたは「願いをかける側」ではなく、「願いを叶える側」であり、流れ星のようにあなた自身が輝く存在なんだ。
そう語りかけています。
「Shooting star(流れ星)」は、単に「願いを託すもの」ではなく、「自らが輝く存在になること」の象徴だったのです。
あなたがいてくれたことで、悲しみや苦しみを乗り越え、輝くことができたからこそ、あなた自身にも輝いてほしいというメッセージとも受け取れます。
ということで、WANDSのニューシングル「Shooting star」についてお届けしました!
最後までご覧いただきありがとうございました!
#wands #shootingstar #上原大史