概要
今回は、主にパチンコホール向けのコンピュータシステムなどを開発・製造・販売する情報システム事業と、パチンコ遊技機用表示ユニットなどを開発・製造・販売するアミューズメント事業を展開する**ダイコク電機(株)(6430)**について解説します。直近の決算ではスマート遊技機の導入や新紙幣対応の設備投資需要が牽引し増収増益を達成しました。無借金経営で財務体質は極めて堅固ですが、次期は減収減益を見込んでいます。
企業情報と事業内容
ダイコク電機は1973年7月5日に設立され、2002年11月6日に東証プライムおよび名証プレミアに上場しました。本社は名古屋市中村区にあり、連結従業員数は736人、平均年収は950万円です。
同社の事業は、パチンコホール向けコンピュータシステムなどを開発・製造・販売する情報システム事業と、パチンコ遊技機用表示ユニットなどを開発・製造・販売するアミューズメント事業の二本柱です。
業績ハイライト:増収増益と高収益性
**2025年3月期(連結)**は、売上高574億1,500万円(前年同期比6.6%増)、営業利益122億1,200万円(同1.8%増)と増収増益を達成しました。経常利益も122億3,100万円(同1.1%増)と増加しています。一方で、親会社に帰属する当期純利益は77億2,700万円(同8.7%減)となりました。
この増収増益は、スマート遊技機の導入や新紙幣対応の設備投資需要が主な要因です。情報システム事業の売上高は5.5%増加しましたが、アミューズメント事業は1.1%減少しています。
自己資本比率は79.1%と極めて高く、現金・預金が負債合計を上回る無借金経営と、財務状況は非常に堅実であると評価されています。
業績見通し:次期は減収減益を予想
**2026年3月期(連結会社予想)**では、パチンコ業界の環境変化を考慮し、減収減益を見込んでいます。
売上高: 440億円(前期比23.4%減)
営業利益: 53億円(同56.6%減)
経常利益: 53億円(同56.7%減)
親会社株主に帰属する当期純利益: 35億円(同54.7%減)
同社は、このような環境変化に対応しつつ、新規事業領域への挑戦と複数の成長の柱の確立を目指していく方針です。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり120円(中間40円、期末80円)でした。2026年3月期の年間配当予想は1株当たり80円(中間30円、期末50円)と、減益予想に伴い減配となる見込みです。
その他の情報と最近の開示
現在の株価は2,125円(7月11日時点)で、前日比+13円(+0.62%)となっています。次回の決算発表日は2025年8月8日と予定されています。
最近の開示情報として、コーポレート・ガバナンス報告書、定款変更、譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行、中期経営計画の策定、剰余金の配当に関するお知らせ、Daxcelの新製品リリース、円谷フィールズホールディングスとの業務提携などがあり、事業環境の変化に対応するための経営戦略が活発に進められていることが伺えます。
注意書き
このコンテンツはNotebook LM による音声解説動画です。
Notebook LMによる音声概要のため、
内容に誤りや発音の読み間違いが含まれる場合があります。
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