新潟市古町で、店舗やビルなど使われていない不動産を活用して新たな事業につなげる『リノベーションスクール』が開催されました。
参加したのは、県内に住む20代から50代の21人です。新潟市が推進する「にいがた2km」。新潟駅から古町までの活性化を目指す中、実際に使われていない不動産を活用して、新たな事業計画の作成に3日間の日程で取り組みます。講師として東京を拠点に街づくり事業を行う「株式会社まめくらし」代表の青木純さんなど、県内外から7人が集まりました。
■株式会社まめくらし 青木純代表
「ネガティブなものをポジティブに捉えなおすっていうのがすごく大事で、この場所がこんなふうに変わったらこの町はもう1回面白くなるだろうとか、そういう自分的感覚をもってほしい。」
新潟市によりますと、使われていない〝遊休不動産〟の数は年々増えており、新潟駅周辺や万代と比べ古町は特に多いといいます。
■株式会社まめくらし 青木純代表
「古町っていうのは、もともと地域の人にとって大切な場所だった。その場所が時代の変遷と共に新しい価値を求めている。その価値を発掘する取り組み。」
初日は、実際に物件を見学。オーナーと直接会話し、物件の特徴や周辺地域の課題をヒアリングします。
■物件オーナー 本間聡さん
「高齢化が進んでいてお店もなくなっている中で、主体的に運営する人たちが減って来ている。自分の城として使ってくれるそういう人たちに預けて、それが他のお店に波及して流れが変わればいいなと思う。」
1年以上使われていない物件、オーナーの思いを聞いた受講者は・・
■受講者
「建物的にはすごくきれいなので、大きなインパクトのあることよりも小さいチャレンジができるといい。」
最終日の24日、オーナーや市民の前で公開プレゼンが行われました。
■受講者
「ひらひら花結処ということで、おかゆを提供するお店をやりたいなと思っております。」
おかゆを販売しその後宿泊施設を目指す案や、新潟の食材を使った町の社員食堂を作る案、そしてこちらのチームは物件の高さを利用して棚を作成し、町のクリエイターが作る雑貨などの商品を販売する事業をプレゼン。昔の古町で複数の商人が一つの建物に商品を持ち寄り販売した『歓商場』の現代版を作り、商店街を訪れる人を増やそうという狙いです。
■廣川萌さん
「今の古町っていいよねと一歩でも思ってもらえれば大事な一歩になる。それが私たちの古町プライドプロジェクトです。」
講師たちの評価も上々です。
■株式会社まめくらし 青木純代表
「過去に絶対ヒントはある。それを紐解いていくと事業が広がると思った。」
受講者たちは、プレゼンした内容を基に新たな事業として取り組みを始めます。
■物件オーナー 本間聡さん
「すでにあるお店だったり、これから新しく古町にきたいという人たちと新たな連携が生まれそうな、期待感の持てる3日間のプレゼンだったかなと思います。」
■廣川萌さん
「まだまだ詰めなきゃいけない点、資金面や人員面などすごくあるので、その辺を詰めてより確実に一歩踏み出して行けるようにしたい。」
2024年11月26日放送時点の情報です。
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