築150年超の武家屋敷をフルリノベーションし、飲食店と宿泊施設を併設する新しい形の空間へと生まれ変わらせるプロジェクトが行われました。古民家の趣を残しながら、モダンなデザインを取り入れたこの施設は、伝統と革新が共存する特別な場所となっています。
長い年月を経て風格を保ちながらも、老朽化が進んでいた古民家でしたが、その歴史的価値と歳月だけが生み出せる強く温かな雰囲気を守りながら、新たな役割を持たせるために、柱や梁などの主要構造をできる限り残し、漆喰壁や木製建具といった日本の伝統的な素材を活かしました。一方で、快適な滞在を実現するために、水回りや空調設備は最新のものを導入。和の風情と現代の機能性を両立させた空間が完成しました。