首都圏などを中心に家賃の上昇が続いています。そうしたなか、企業が所有している社宅をリノベーションして、一般に賃貸として安く貸し出す取り組みが広がっています。
■家具付きのマンスリーマンション 月8万円から
大浴場にサウナ。さらには、ジムまで完備。実は、使われなくなった企業の社宅をフルリノベーションして、今年5月に横浜市にオープンしたマンスリーマンションです。
この物件をプロデュースした会社は…。
グッドルーム 岩田梨沙さん
「ホテルと賃貸の良いとこ取りという暮らし方がコンセプト」
実際に、先月から住んでいる女性はこう話します。
「もともと家具が付いているので、そんなに荷物を持ち込まず、そのまま暮らしが始められる」
ただ、トイレやお風呂といった水回りの設備はありません。その代わり、入居者が誰でも使える広い共用スペースがあり、たくさんあるキッチンの家電も自由に使うことができます。
誰でも1カ月単位で借りることができ、女性が借りているのはワンルーム12.9平米の広さです。家賃は1カ月住む場合1泊2860円ですが、3カ月滞在する場合は1泊2600円と、長く住めば安くなります。
■企業からの再利用相談が増加
1993年には全国におよそ205万戸あった社宅ですが、おととしにはおよそ130万戸まで減少しています。
岩田さん
「従業員同士で職場と住む場所が同じなのも敬遠されがちになってきたという背景も含めて、ニーズが少なくなってきてしまった」
企業から社宅を有効利用したいという相談件数が増えるなか、リノベーションして賃貸住宅にするケースが増加しています。
■一棟丸ごとリノベーション 部屋をカフェに
JR東日本は、去年3月まで使っていた社宅を、今年、子育て世帯向け賃貸マンションとしてリニューアルしました。
大手建設会社では、全国に6棟あった社宅を賃貸住宅として貸し出しています。
大手電気通信会社は、横須賀市の社宅をリノベーション。ファミリーも入居できるようにしました。
今月オープンする予定の横浜市の賃貸住宅では…。
Foundot 荻窪基也CEO
「もともと1LDKだった部屋を改装してカフェ用途にしていて、仕事をしたり打ち合わせをしたり幅広く使っていただけるような感じにしています」
1階に部屋の形を生かしたカフェを併設しているこの建物も、もともとは社宅でしたが、一棟丸ごとリノベーションしました。
街も見渡せる屋上は、芝を張りドッグランに。地域の子どものための青空教室やボランティア活動にも活用していく予定です。
(「グッド!モーニング」2025年7月10日放送分より)
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