アニメ ミギとダリを見させて頂き、たくさんの掛け合わせイノベーションの妙に感動しました
ひとりがふたり、ふたりがひとりというとても奇妙な双子の、ある意味復讐の物語なのですが、とても様々な感情を揺さぶってくる素敵な物語でした
そのイノベーティブポイントを私は思いました
1、キモい×可愛い
2、怖い×可笑しい
3、欺瞞×信頼
少女漫画タッチのとても美しい絵なのですが、登場人物の動きが、なんというか時々ヌルッとしてて、それが病みつきになるキモさを感じるのですが
それがとても美しく、可愛いく見えてくるという、キモい×可愛いの掛け算による独特な世界観が繰り広げられてます
さらに、まるで楳図かずお先生のような、恐怖が襲ってくるようなシーンがたくさん登場するのですが
それがきそうで来ない、そしてむしろ可笑しい方向へ進んでいくという、怖い×可笑しいという、これもまたクセになる攻防が繰り広げられます
そういう意味で、これは一体、どういうジャンルの漫画なのだろうと、不思議な感覚を持ったままでずっと最後まで連れていかれる感じです
しかし根底には、幼い頃に苦労をした双子の復讐という、なかなかにドロドロしたテーマとなっていて
いつそれが成就させるのかと思って見てるのですが、ところがそれが最後には、欺瞞に溢れた世の中に、一筋の信頼の光が灯るという
欺瞞×信頼ともいうべき、とても感動的なラストが待ち受けているという、不思議な新感覚なアニメでした
何か見ている人を悉く裏切ってくる、キモい×可愛い、怖い×可笑しい、欺瞞×信頼、という、様々な感情に心を揺さぶられる素敵な物語でした
シュンペーターがいうところの、掛け合わせの妙をとてもうまく織り込むことによって
様々な感情を、視聴者を裏切りながら掛け合わせてくるという意味で新たなジャンルだなあと、そんな事を感じました
参考:ミギとダリ 原作 佐野菜見 監督×シリーズ構成×音響監督 まんきゅう 公式ホームページ https://migitodali.com